エッセイ

アートは最強の医療教育ツール?

こんにちは。本ブログは、ナラティブを大切にし、医学だけでなく、文化や社会から医療を考えています。今回のテーマは、医学(サイエンス)と人文学(アート)の意外な関係です。医療職は、理数系のイメージがありますよね?でも、臨床で働いていると、確かに...
エッセイ

言葉や行動ではなく”文脈”に注目する

こんにちは。本日は、文脈(context)の重要性について、僕の体験談をもとに考えてみます。医療とは全く関係のない内容です。ただ、自分の中では、印象に残っている出来事ですので、ぜひ、最後までお付き合いください。僕の高校時代の担任の先生の話で...
エッセイ

医療における病人とは?

こんにちは。本日のテーマは、「医療における病人とは?」です。 社会から見た医療における病人を知ることで、臨床での自分の見つめ直しになること間違いなしです。アメリカの社会学者で超有名な社会学者のタルコット・パーソンズの"病人役割"という概念を...
エッセイ

医療者がもやもやを感じたとき

臨床で働いていると、解決しずらい、理解し難い”もやもや”に遭遇します。あるときは、患者さんに拒否されたり、またあるときは、多職種で方針が違ってしまったり、、、『どうしてわかってもらえないんだろう』とか『私は一生懸命に頑張ってるだけなのに』と...
エッセイ

語ることは、癒しになるのか?

みなさん、こんにちは。今日はナラティブ(語り)を「話す」ということをテーマに書かせていただきます。ある重症患者Aさんを担当した時の話です。Aさんは物静かな50歳代の男性でした。入院後、何度も状態が悪くなり、病状悪化を繰り返していました。私が...
コラム

アントノフスキー博士の逆転の発想

健康の謎を解く(Unraveling the Mystery of Health) 皆さん、こんにちは。 本日は、アーロン・アントノフスキー博士について紹介します。 皆さんは、この方の名前を聞いたことがあるでしょうか? アントノフスキー博士...
医療者向け

リハビリテーション意欲のナラティブ

リハビリテーション意欲(リハ意欲)の起源(参考文献を元に筆者が作成)リハ意欲って何だろう?こんにちは。本日は医療者向けの投稿です。テーマは「リハビリテーション意欲」。※本記事には筆者の個人的見解も含まれます。臨床のなかで「意欲的な患者さん」...
エッセイ

どうして私は病気になったのか?

説明モデル(explanatory model)とは、「患者や家族や治療者がある特定の病いのエピソードについていだく考え」アーサー・クラインマン著『病いの語り-慢性の病いをめぐる臨床人類学』患者の『説明モデル』 おはようございます。ナラティ...
エッセイ

患者行動に影響を与える3つのセクター

患者の病いに対する行動に影響を与える3つのセクター ①民間セクター ②専門職セクター ③民族セクターアーサー・クラインマン著『病いの語り-慢性の病いをめぐる臨床人類学』皆さんは、身体に不具合が出たとき、まずどのような行動をとりますか?もし朝...
エッセイ

LIFEとは?

医療人類学者の星野晋は、『LIFEはさまざまな場面でひんぱんに用いられる一方で、日本語に訳す際には生命、人生、生活などいろいろな意味があり注意を要する語である』と述べています。LIFE(星野晋,2006)医療は、診断や治療という技術や知識だ...